About sleep 睡眠のお悩み

生活習慣病予防のためにもよい睡眠を?

健康の3要素は、運動、食事、睡眠、と言われています。日本人の睡眠時間は減少し、運動量も十分ではありません。このような結果として起きてくるのが生活習慣病です。生活習慣病にはさまざまなものがありますが、肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧、脳卒中、心臓病などがあげられます。これらの疾患には、睡眠の問題が多くあると言われています。例えば、肥満には睡眠時無呼吸が発症しやすいのですが、睡眠時無呼吸があると睡眠が十分取れず、高血圧、糖尿病などが悪化するということもあります。また、高血圧は交感神経系の上昇も一因として起きていますが、夜間不眠があると交感神経系の活動がより高まり高血圧を悪化させてしまうということもあります。糖尿病や高脂血症による動脈硬化と相まって、脳卒中や心臓病なども併発する可能性が高まります。
このようなことを防ぐために十分に良い睡眠をとるには、やはり生活習慣全般を改善しないといけません。この牽引(けんいん)役になるのは運動です。運動は、睡眠を改善し、健全な食欲を増進させ、糖脂質代謝を高進させ、さらに安静時の副交感神経を優位にして血圧を低下させ、よりよい生活を取り戻すことにつながります。
(早稲田大学教授 内田直 著)