About sleep 睡眠のお悩み

年をとると早寝早起きになる?

若者は、一般には夜更かしです。明け方まで盛り場で遊んだりするのは、若者の特権でしょう。しかし、そのような若者でも年をとるとだんだん早寝になってきます。70歳を過ぎると、もう9時ころには床についている人が大勢います。年をとると早寝になるのはどうしてでしょうか。一般に、体内時計の24時間の周期が短いと早寝早起きになりがちであることが知られていますが、年をとっても体内時計の周期は若いときとあまり変りはないようです。
なぜ早寝早起きになるかは、はっきりとはわかっていませんが、一つは、年をとると昼と夜のメリハリが小さくなってくることも一因のようです。したがって、昼間も昼寝をすることが多くなります。また、夜も中途覚醒が多くなり、夜中にしばらく起きてまた眠りにつく老人も多くいます。これに体力の低下など老化の現象が原因で、夜早めに眠気が来るということがあり、結果として早寝早起きになってくるようです。
これが過剰になると、早く床につきすぎるため、朝まで睡眠が持続せず不眠の訴えを持ってしまう場合もあります。そういう場合には、入眠時刻を少し遅らせるのも良いかもしれません。
(早稲田大学教授 内田直 著)