About sleep 睡眠のお悩み

睡眠のメカニズム

「人はなぜ眠るんだろう?」「睡眠のメカニズムって?」
毎日必ずとっている睡眠なのに意外と知らないことって多くありませんか?
"睡眠のメカニズム"では睡眠に関する正しい知識をご紹介します。

01 : 眠りの役割

睡眠の役割は、脳や身体の機能を正常に保つことだといわれています。皆さんも睡眠が不足すると、集中できなかったり、疲れが残っていたりした経験はあるのではないでしょうか。

睡眠が不足すると脳の中でも、認知機能をつかさどる前頭連合野と、感覚の処理や運動をつかさどる頭頂連合野の機能が低下します。それにより、注意力や集中力を維持できない、記憶が定着しない、意欲が湧かない、感情のコントロールができない、というような状態になりやすくなります。

身体の機能としては、免疫機能の低下や、ホルモン分泌の阻害が起こります。疾病リスクが高まったり、成長ホルモンの分泌が阻害されることにより身体機能の回復が効果的にできなくなります。その他、循環器系、消化器系の体の機能への影響もあると言われています。

参考イメージ:脳の役割

02 : 眠りとリズム

身体には自分で様々なリズムを刻む機能があります。睡眠に一番関係あるのが、概日リズムです。概日リズムは約25時間の周期があり、規則正しい生活をとらないとどんどんリズムが後ろにずれていきます。
その約25時間のリズムを調整する役割を担うのが光です。
毎朝、リズムをリセットし、24時間になおすために起床から約3時間前までの間に、2,500ルクス以上(※)の光を浴び、規則正しい生活を心がけることで、概日リズムを調整できます。

その他に1日の周期でリズムを刻むものには自律神経、体温、成長ホルモンの分泌などがあります。それぞれが少しずつ関係しているので、毎日規則正しく生活することが身体にいいリズムを刻み、様々な機能が正常に働いていきます。

※晴れの日の窓際で4,000ルクス

概念図:眠りとリズム

03 : ノンレム睡眠。レム睡眠

睡眠には、大きく分けると2種類あります。ひとつはノンレム睡眠、もうひとつはレム睡眠といいます。レム(REM)とは、Rapid Eye Movement(急速眼球運動)の頭文字をとったものです。レム睡眠中はまぶたの下で目がキョロキョロ動く現象が見られるためこのように呼ばれていますが、その理由はまだ分かっていません。ノンレム睡眠中にはそのような動きは見られません。

レム睡眠は成人の睡眠の約2割を占めています。レム睡眠中の身体は弛緩し、脳は活発に動いています。この間に脳では記憶の整理、定着を行います。

一方、ノンレム睡眠は成人の睡眠で約8割を占め、脳と身体を休息させるという働きがあります。

比較表:ノンレム睡眠・レム睡眠

04 : 眠りと体温

私たちが夜に眠気を感じ、自然と眠りに入りやすくなるそのヒミツには深部体温のリズムが関係しています。深部体温とは脳の温度のことで、測定するのは困難なので直腸の温度を代用します。深部体温は、私たちが体温計で測る皮膚温よりも外部の影響を受けにくい体温です。

この深部体温は就寝する少し前から下がっていき、それと同時に強い眠気を感じることで、眠りにつくことができます。就寝後も深部体温は下がり続け、眠りを深くします。その後深部体温は、夜明け頃から少しずつ上がり始め、身体が活動をする準備を始めます。

概念図:体温リズムの変化

05 : 眠りとホルモン

眠くなるメカニズムにはホルモンが関わっています。
眠気を引き起こすホルモンのメラトニンは、脳の松果体という部分から分泌されます。 メラトニンは、午後9時ころから午前8時ころまで分泌されます。

メラトニンの分泌は、光によって抑制され、暗いと分泌が促進されます。暗い場所で過ごすことで眠くなり、朝の光を浴びると、目が覚めやすいのはこのためです。

概念図:一日におけるメラトニンリズム

06 : 眠りと自立神経

自律神経は、末梢神経のひとつで、消化器・血管・内分泌系などの機能を調整する働きがあります。自律神経には交感神経副交感神経の2つの種類があり、それぞれ役割があります。

交感神経は身体を活発に動かすため、心臓の鼓動を早めたり、血圧を上げたりします。副交感神経はそれとは逆に身体を休める役割があります。

眠りに入る時には、心身ともにリラックスすると、副交感神経が優位になり、眠りにおちやすくします。その後起床に向かって交感神経が活発になり、身体を動かす準備を行います。

表:交感神経と副交感神経

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